柳川うなぎのせいろ蒸し、安くておすすめの店はここ

食べる福岡

福岡の柳川といえば川下りとうなぎ、これはもう定番中の定番です。ただ「せいろ蒸しってどの店で食べても同じなんじゃないの?」と思いませんか。実際に何軒か回ってみて分かったのは、店によって味も雰囲気も値段も全然違うということです。老舗の有名店もいいんですけど、地元の人が通う穴場の店にこそ、コスパ抜群の絶品が隠れていたりするのです。今回は柳川でせいろ蒸しを食べるなら押さえておきたい、安くて美味しい店を中心にご紹介します。

せいろ蒸しって、関東のうな重とどう違うの?

まず最初に確認しておきたいのが、せいろ蒸しという料理の特徴です。

関東や関西でうなぎといえば、うな重やうな丼が一般的です。白いご飯の上に蒲焼きがドーンとのっていて、タレをかけて食べる、あのスタイルです。とはいえ柳川のせいろ蒸しは、ちょっと違います。

タレで味付けしたご飯の上にうなぎの蒲焼きと錦糸卵をのせて、せいろで蒸し上げるんです。蒸すことでうなぎがふわっふわになって、タレと脂がご飯に染み込みます。おまけに最後まで熱々で食べられるのも嬉しいポイントなんです。

初めて食べたとき、「これ、ご飯だけでも美味しいな」と感じました。タレがしっかり絡んでいて、もち米みたいにモチモチしてるんです。錦糸卵の甘みもいいアクセントになっていて、うなぎと一緒に食べると口の中で味が広がります。

ちなみに柳川には40店舗以上のうなぎ屋があると言われていて、どの店でもせいろ蒸しが看板メニューです。これだけ多いと、どこに入ろうか迷ってしまいます。

予算を抑えたい人向け、コスパ抜群の店たち

柳川のうなぎって、「高いんでしょ?」というイメージがありませんか。たしかに老舗の有名店だと4,000円から5,000円くらいするところも多いです。観光地だし、仕方ないかなと思いつつ、やっぱりちょっと躊躇します。

ところが探してみると、2,000円台から3,000円前後で食べられる店も意外とあるんです。

具体的には「皿屋 福柳」のミニせいろ蒸しが2,000円弱。うなぎの量は控えめですが、味はしっかりしていて女性や少食の方にちょうどいいサイズ感です。店の雰囲気もレトロで落ち着いていて、ゆっくり食事を楽しめます。

「福泉操」も駅から近くて便利です。こちらもミニサイズがあって、予算を抑えたいときに助かります。小鉢や肝吸いもついてくるので、満足度は高いです。

あと意外だったのが「楠川」です。ここは川沿いにあって、窓から川下りの船が見えるんです。雰囲気がいい割に値段は良心的で、3,000円以内で食べられます。店内も広くて落ち着いているので、ファミリーにもおすすめでしょう。

高い店が美味しいのは当たり前ですけど、安くても美味しい店があるのが柳川のすごいところかもしれません。持ち帰りメニューの「うなむす」も有名で、おにぎりスタイルでせいろ蒸しが楽しめるのは面白いです。

地元の人が通う店には理由がある

観光客向けのお店もいいんですが、個人的には地元の人がよく行く店のほうが好きです。なんというか、素の美味しさがあるんです。

「川よし」はまさにそんな店です。食べログの評価も高いですが、観光ガイドにはあまり載っていない印象です。平日の昼間に行くと、地元の年配の方がけっこういます。それだけで「ここ、間違いないな」と思いました。せいろ蒸しは3,000円前後で、タレが少し甘めなんですけど嫌な甘さではありません。うなぎもふっくらしていて、ご飯との一体感がすごいんです。

小鉢もついてくるので、全体的にバランスがいいです。派手さはないものの、丁寧に作られているのが伝わってきます。

「若松屋」も地元で人気です。こちらは老舗なので観光客も多いですが、それでも地元の人がランチで使っているのをよく見かけます。せいろ蒸しは2,500円くらいからあって、味は安定の美味しさです。百名店に選ばれたこともあるので、味は保証つきでしょう。

それと「山田屋」もおすすめです。矢加部駅の近くにあって、少しアクセスは不便ですが、その分落ち着いています。国産うなぎにこだわっているそうで、身がしっかりしていて食べ応えがあります。会席メニューもあるので、特別な日にもいいかもしれません。

おそらくですが、地元の人が通う店って、コスパと味のバランスがいいんでしょう。毎週行くわけにはいかない値段だと、地元の人はリピートしません。

持ち帰りもできるって知ってました?

柳川のうなぎ屋、実は持ち帰りメニューがある店が多いんです。

たとえば「若松屋」や「元祖本吉屋」では、せいろ蒸しを持ち帰り用の容器に入れてくれます。値段は店内で食べるのとほぼ同じか、少し安いくらいです。川下りの後に持ち帰って、宿でゆっくり食べるのもいいかもしれません。

「皿屋 福柳」の「うなむす」は持ち帰り専門みたいなもので、2個600円という手頃さです。うなぎの蒲焼きとタレご飯を海苔で巻いたおにぎりなんですが、これが意外と美味しいんです。小腹が空いたときや、電車の中で食べるのにちょうどいいサイズです。

「日の出屋」も持ち帰りができて、うなぎ弁当は3,000円台。創業100年以上の老舗なので、伝統の味を家でも楽しめるのは嬉しいです。

ちなみに持ち帰る場合、できるだけ早めに食べたほうがいいです。というのも、せいろ蒸しは熱々が命なので、冷めると少し味が落ちます。とはいえ、それでも十分美味しいです。

そういえば川下りをしながらお弁当を食べるプランもあるんです。事前予約が必要ですが、川の上で食べるせいろ蒸しは格別らしいです。私はまだ試したことがないので、次回ぜひ挑戦してみたいと思っています。

結局どの店を選べばいいの?優先順位で考えよう

結局のところ、「ここが絶対おすすめ!」って一つに絞るのは難しいんです。何を優先するかで、選ぶ店が変わってきます。

予算重視なら、ミニサイズがある「皿屋 福柳」や「福泉操」、「楠川」あたりが無難です。2,000円前後で食べられて、味もしっかりしています。

雰囲気を楽しみたいなら、「御花」の対月館がいいかもしれません。庭園を眺めながら食事ができて、特別感があります。値段は少し高めですが、観光の思い出として価値はあるでしょう。

地元の味を知りたいなら、「川よし」や「山田屋」がおすすめ。観光客向けというより、地元の人が普段使いする店なので、素朴で美味しいです。持ち帰りをするなら、「若松屋」「元祖本吉屋」「日の出屋」が選択肢です。どこも老舗で味は間違いないです。

個人的には、最初は有名店で一度食べてみて、次に地元の人が通う店に行くのがいいかなと感じています。比較すると、それぞれの店の特徴が分かって面白いです。

行列ができている店は人気の証ですが、待ち時間が長いとせっかくの旅行が慌ただしくなります。平日に行くか、事前に予約しておくと安心です。

柳川のうなぎ、自分に合った店を見つけよう

柳川には本当にたくさんのうなぎ屋があって、どこも美味しいんですけど、予算や雰囲気、求める味によって選ぶ店は変わってきます。高い店が必ずしもベストとは限らないし、安い店でも十分満足できることは多いです。大事なのは、自分が何を優先するかをはっきりさせることです。せいろ蒸しは柳川でしか味わえない特別な料理なので、ぜひ何軒か試してみて、お気に入りの一軒を見つけてください。川下りとセットで楽しめば、きっと忘れられない思い出になるでしょう。

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