長浜ラーメン、元祖と本家どこが本物?おすすめ店も紹介

食べる福岡

福岡・長浜エリアには「元祖」を名乗るラーメン店が複数存在していて、初めて訪れる人はどこが本物なのか混乱してしまいます。実は元祖長浜屋から独立したスタッフが作った「元祖ラーメン長浜家」が2店舗あり、合計3つの「元祖」が存在する状態になっています。この記事では長浜ラーメンの本当のルーツと、各店の違い、そして地元民がおすすめする店舗について、実際の食べ比べ情報も交えながら解説していきます。

長浜ラーメンの元祖は「元祖長浜屋」で間違いない

結論から言うと、長浜ラーメンの元祖は1952年創業の「元祖長浜屋」です。昭和27年、魚市場で働く人たちのために屋台からスタートしたこの店が、長浜ラーメンという文化を生み出しました。

特筆すべきは、この店が「替え玉」システムを考案したことです。市場で働く人たちは時間がないため、素早く提供できるよう細麺を採用しました。ただ細麺は伸びやすい。そこで一杯の麺量を少なめにして、足りなければ麺だけ追加できる「替え玉」が生まれたわけです。

現在、元祖長浜屋は福岡市中央区長浜2-5-25のビル1階に店を構えています。2010年に道路拡張と地震被害で本店と支店を統合し、現在の場所に移転しました。地元民からは「ガンソ」「ガンナガ」という愛称で呼ばれています。

ラーメンは550円(2024年8月時点)とリーズナブル。営業時間は朝6時から翌1時45分までと長く、いつでも食べられるのが魅力です。

味はあっさり系の豚骨スープで、日によって濃度に多少の振れ幅があるものの、それもまた長浜屋らしさと言えるでしょう。ちなみに、この「日による味の違い」を楽しみに通う常連さんも多いんです。

ややこしい!「元祖ラーメン長浜家」が2店舗存在する理由

ここからがややこしいところなんですが、元祖長浜屋のすぐ近くに「元祖ラーメン長浜家」という店が2つ存在します。地元では「家①(イエイチ)」「家②(イエニ)」と呼ばれて区別されているんです。

家①は福岡市中央区大手門2-7-10にあり、元祖長浜屋から徒歩2分ほどの場所です。2009年12月に開業しました。元祖長浜屋が移転で長期休業していた時期に開店したため、「ガンソに飢えていた福岡市民を救った」とも言われています。こちらは24時間営業(月曜7:00〜9:00は清掃時間)で、ラーメンは500円と3店舗中最安値です。

それから家②は博多区上川端町10-242、中洲川端駅から徒歩3分の場所にあります。当初は中央区港で営業していましたが、2016年にビル建て替えに伴い現在地へ移転しました。こちらも家①から独立したスタッフが運営しているため、家①とは完全に別の店舗なんです。

ちなみに家②のラーメンは700円と、3店舗の中では最も高価格です。とはいえ立地が中洲という繁華街のため、飲んだ後のシメに立ち寄る人が多く、価格設定もそれを考慮してのことでしょう。

見た目はどの店も瓜二つで、赤いテーブル、やかんに入ったお茶、「アブナイ」の看板など、長浜屋の特徴を踏襲しています。初めて訪れる人が混乱するのも無理はありません。

実際に食べ比べてみた、私のおすすめは?

実際に3店舗を食べ比べた地元民の評価を見ると、意外にも「元祖ラーメン長浜家(家①)」を推す声が多いんです。その理由をいくつか挙げてみましょう。

まず価格です。500円という3店舗中最安値は大きな魅力です。たった50円の差と思うかもしれませんが、「こんなに安いのにうまい!」という満足感は侮れません。

次にスープの安定感です。元祖長浜屋は日によって味の振れ幅があるのに対し、家①は比較的安定していて、豚骨の風味もしっかりしているという評価が目立ちます。もちろん、これも訪れるタイミングによる部分はあるでしょうけど。

そして店員さんの活気です。ハチマキをした職人気質のスタッフが威勢よく接客する様子は、「昔の元祖長浜屋っぽい」と感じる人が多いようです。元祖長浜屋がバイトスタッフ中心になっている印象があるのと対照的です。

ただ、家②も捨てがたい魅力があります。スープに浮かぶ脂が多めで、チャーシューが他の2店舗より塩辛くないという声もああります。価格は高いですが、味の完成度では家②を推す人もいるんです。個人的な意見ですが、中洲で飲んだ後に食べる家②のラーメンは格別です。

正直なところ、どの店も基本的には同じ長浜ラーメンのスタイルなので、味の差は微妙なものです。その日のコンディションや、あなたの好みによって評価は変わってくるでしょう。時間があれば3店舗とも試してみて、自分のお気に入りを見つけるのが一番かもしれません。

元祖論争を超えて、長浜ラーメンの楽しみ方

元祖がどこかという議論は興味深いですが、長浜ラーメンの本当の魅力は「カスタマイズの自由度」にあります。

麺の硬さは「カタ」「バリカタ」「ハリガネ」「粉落とし」まで選べます。油の量も「ベタ」「ナシ」など調整可能。ネギの量、肉の有無も自由です。これらを組み合わせて、自分好みの一杯を作り上げる楽しさがあるわけです。

初めての方は、まず普通に注文してみてください。そこから「もう少し麺硬めがいいな」「スープが薄いからタレを足そう」と調整していくのが長浜ラーメンの醍醐味です。

あと、替え玉は必ず試してほしいです。最初の一玉を食べ終わる少し前に「替え玉!」と注文するのがコツです。スープが冷める前に二玉目を楽しめますよ。薄くなったスープには、テーブルにあるラーメンタレを足せば濃さも調整できます。

さて、長浜エリアには他にも「一心亭」など老舗の長浜ラーメン店があります。博多らーめんShin-Shinや博多一幸舎など、長浜ラーメンとは少し違う博多ラーメンの名店も福岡市内には数多くあります。

元祖論争に一喜一憂するより、いろんな店を巡って自分の好みを見つける方がよほど楽しいと思いませんか?福岡のラーメン文化は多様で、それぞれの店に個性があります。どの店が「本物」かではなく、あなたにとっての「ベスト」を探す旅を楽しんでください。

元祖は「元祖長浜屋」、でも食べ比べが一番楽しい

長浜ラーメンの元祖は1952年創業の「元祖長浜屋」で間違いありません。ただし、独立したスタッフが運営する「元祖ラーメン長浜家」が2店舗あり、合計3つの「元祖」が存在する状態です。地元民の評価では価格と味のバランスで「家①」を推す声が多いものの、日によって味は変わりますし、好みも人それぞれです。本当におすすめしたいのは、3店舗とも実際に食べ比べてみることです。麺の硬さや油の量をカスタマイズしながら、あなた好みの一杯を見つける過程こそが長浜ラーメンの真の楽しみ方です。元祖論争より、自分のベストを探す旅を楽しんでください。

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