志賀島海水浴場、駐車場無料の落とし穴?現地で困らない完全ガイド

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「志賀島海水浴場って駐車場無料なんでしょ?」そう思って行ったら、実は条件付きだったという話は、よく聞きます。福岡市内から車で1時間弱の、金印で有名な志賀島。透明度の高い海と白い砂浜が魅力なんですが、駐車場事情が少しややこしいのです。海の家を利用すれば無料、でも利用しないとどうなるのか?この記事では、志賀島海水浴場の駐車場について、現地で困らないための情報をまとめました。

志賀島海水浴場の駐車場、無料は「海の家利用者のみ」

まず結論からいうと、志賀島海水浴場の駐車場は「海の家を利用すれば無料」です。逆に言えば、海の家を利用しない場合の公式な無料駐車場はありません。

海水浴場周辺には「きばらし」「福助」といった海の家が営業していて、それぞれ駐車場を用意しています。海の家の利用料金は大人1,300〜1,500円程度です。この料金を払えば、駐車場・シャワー・更衣室・休憩スペースがセットで使えるという仕組みなんです。

「海水浴するなら駐車場くらい無料でいいのに」と思う気持ちもわかります。とはいえ、都心から近い海水浴場でこの価格なら、シャワーや休憩場所込みで悪くないかもしれません。

駐車場だけ無料で探すより、素直に海の家を利用したほうが結果的に快適、というのが個人的な感想です。それと海の家「きばらし」は約300台、「福助」は100台程度の駐車スペースがあるそうです。夏のピーク時は早めの到着をおすすめします。

海の家を使わない場合、どこに停める?

「いや、ちょっと海を見るだけだから海の家はいらない」という方もいます。そういう場合の選択肢もいくつかあります。

志賀島には「志賀島渡船場」周辺に公共の駐車スペースがありますが、海水浴場からは少し距離があります。徒歩で10分程度でしょうか。それから、島内を散策するなら「金印公園」や「潮見公園展望台」にも駐車場がありますが、これらも海水浴場の目の前というわけではないんです。

あと、志賀島に渡る前の「海の中道」エリアに車を停めて、レンタサイクルで志賀島まで来るという方法もあります。海の中道海浜公園の駐車場は有料ですが、サイクリングを楽しみながら志賀島に行けるので、これはこれで気持ちいいです。

「無料で停めたい」気持ちはわかります。でも、路上駐車や迷惑駐車は地元の方の迷惑になります。そこは気をつけたいところです。

思った以上に便利、海の家利用のメリット

駐車場無料目当てで海の家を利用するにしても、実はけっこうメリットがあるんです。

まず温水シャワーです。海水浴後の冷たい水シャワーって、正直つらいです。特に子連れだと「冷たい!」と泣かれたりして大変です。温水シャワーが無料で使えるだけでも価値があります。しかも更衣室があるので、車の中で着替えなくていいのです。これは、意外と大きいんです。

海の家「きばらし」では浮き輪や水着の無料貸し出しもあるそうです。「浮き輪忘れた!」なんてときに助かります。BBQ器材の貸し出しもあって、手ぶらでバーベキューもできます。炭は別料金ですが、火おこしサービスもあるという事です。

それと、志賀島海水浴場は遠浅ではないので、小さい子どもには少し注意が必要です。監視員はいますが、海の家の休憩スペースから見守れるのは安心感があります。

麦茶飲み放題というサービスもあって、夏の暑い日にはありがたいです。「海の家なんて高いだけ」と思っていた時期もありましたが、使ってみるとコスパは悪くないかもしれません。

実際のところ、志賀島海水浴場の水質や環境は?

駐車場の話ばかりしてきましたが、肝心の海の話も少ししましょう。

志賀島海水浴場は福岡市内唯一の最高水質と言われています。砂浜は白くてサラサラ、水の透明度も高いです。博多湾側なので波も比較的穏やかです。遠くには福岡ドームや福岡タワーが見えて、都会的な景色と自然が混ざった独特の雰囲気があります。

砂浜の長さは約250mです。そこまで広大ではないので、夏のピーク時は混み合います。ただ、混雑具合は糸島や能古島ほどではないかな、という印象です。ライフセーバーは7月の土日と8月は毎日いるそうです。とはいえ、先ほども書きましたが遠浅ではないので、子連れの方は浮き輪やライフジャケット必須だと思います。

夕暮れ時の景色もきれいです。玄界灘に沈む夕日を眺めながらのんびりというのも志賀島の楽しみ方です。個人的な意見ですが、海水浴のピーク時間を過ぎた夕方に訪れるのもいいと思います。混雑も落ち着きますし、駐車場問題も少しは楽になるかもしれません。

志賀島へのアクセス、車以外の選択肢も

そもそも駐車場問題を回避する方法として、車以外でのアクセスも検討してみてはどうでしょう。

博多港からフェリーで約30分。「市営渡船きんいん」に乗れば、船旅気分で志賀島に到着します。料金も数百円と安いです。船からの景色も楽しめますし、渋滞の心配もありません。志賀島の渡船場から海水浴場までは徒歩すぐです。

西鉄バスでも行けます。天神や博多から「志賀島」行きのバスが出ていて、「志賀島小学校前」バス停から海水浴場は徒歩1分です。ただ本数はそれほど多くないので、時刻表のチェックは必須です。

レンタサイクルで海の中道経由というのも先ほど触れましたが、体力に自信がある方にはおすすめです。志賀島一周は約10kmなので、のんびり自転車で回るのも気持ちいいです。ちなみに島内には「シカシマサイクル」というレンタサイクルショップもあります。

車で行くのが便利なのは間違いないですが、選択肢は意外とあるんです。家族構成や荷物の量で判断するといいかもしれません。

周辺スポットも合わせて楽しむプラン

せっかく志賀島まで来たなら、海水浴だけじゃもったいない気がします。周辺には見どころがいくつかあります。

一番有名なのは「金印公園」です。あの「漢委奴國王」の金印が発見された場所です。公園からの眺めもよくて、写真スポットとしても人気です。金印の実物は福岡市博物館にありますが、こちらは発見の地としての記念碑があります。

「志賀海神社」も立派な神社です。海の神様を祀っていて、パワースポットとしても知られています。境内の雰囲気が落ち着いていて、海水浴の前後に立ち寄るのもいいでしょう。

「潮見公園展望台」からは博多湾を一望できます。標高約170mの位置にあって、360度のパノラマビューです。夜景もきれいなので、デートスポットとしてもおすすめです。ただ夜は道が暗いので、イノシシに遭遇することもあるそうです。運転は慎重にして下さい。

それと、島内には美味しい海鮮料理のお店もあります。「中西食堂」のサザエ丼や、「金印ドッグ」のホットドッグなんかが有名です。海水浴で疲れたあとの食事も楽しみのひとつです。志賀島は小さな島ですが、見どころは意外と詰まっています。1日かけてゆっくり回るのがおすすめです。

結局、志賀島海水浴場は駐車場込みで考えるのが正解

志賀島海水浴場の駐車場無料問題、結論としては「海の家を利用すれば無料」です。海の家を使わない場合は少し離れた場所に停めるか、車以外の手段を検討するのが現実的です。個人的には、温水シャワーや休憩スペースを考えると、海の家の利用料は妥当だと感じています。

駐車場だけで判断するのではなく、「快適に海水浴を楽しむためのトータルコスト」として考えると納得できるんじゃないでしょうか。福岡市内から気軽に行ける透明度の高い海、周辺の観光スポット、美味しい海鮮料理。志賀島は駐車場問題を差し引いても魅力的な場所です。今年の夏、ぜひ訪れてみてください。

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