門司港焼きカレー、どこで食べる?地元民が選ぶ本当においしい店

食べる福岡

門司港レトロに行ったら、やっぱり焼きカレーは外せません。ですが店がありすぎて迷いませんか?私も初めて訪れたとき、どこに入ればいいのか30分近く悩んだ記憶があります。観光地だから「どこも似たようなもの」と思うかもしれませんが、実は店ごとに個性が全然違うのです。この記事では、味の傾向や値段、雰囲気まで含めて、あなたに合った店選びをサポートします。

そもそも焼きカレーって何?門司港が発祥って本当?

焼きカレーは、カレーの上にチーズと卵をのせてオーブンで焼いた料理。グラタン風と言えばイメージしやすいでしょうか。

誕生したのは昭和30年頃。門司港の喫茶店で余ったカレーを使って作ったのが始まりとされています。ただ、詳しい起源については諸説あって、正確なところは分かっていないみたいです。

価格帯は大体800円から1,500円くらい。観光地にしては良心的な値段設定だと思います。

今では門司港レトロエリアだけで20店舗以上が焼きカレーを提供していて、それぞれの店が独自の味を競い合っています。チーズたっぷり系、スパイシー系、野菜たっぷり系など、バリエーションがかなり豊富です。それと、焼きカレーマップという便利なものもあるので、事前にチェックしておくと効率的に回れます。

本気で味を選ぶなら、この2店は外せない

まず紹介したいのが「伽哩本舗」。ここは40年以上焼きカレーを作り続けている老舗で、平日でも開店前から行列ができるほどの人気店です。

何が特徴かというと、辛さや量を選べることです。これは、意外と他の店ではやっていないサービスなのです。辛いのが好きな人は辛さ10倍とかもオーダーできます。濃厚でコク深いカレーに、2種類のチーズが絶妙に絡みます。卓上にある自家製香味油をかけると、香りと辛味が一気に増して別の料理みたいになるのも面白いです。この味変、ぜひ試して見てください。

ジャコ入り福神漬けもさっぱりしていて、箸休めにちょうどいいです。この福神漬けの存在が濃厚なカレーとのバランスを取ってくれていると感じています。

もう一つ外せないのが「こがねむし」です。750円という価格は門司港エリアで最安クラスでしょう。安いだけじゃなくて、トッピングなしでもフライドオニオン、アスパラ、ベーコン、人参、牛肉とかなり具沢山です。

マイルドで優しい味わいだから、辛いのが苦手な人や子供連れにもおすすめです。開店と同時に満席になって、13時半頃には売り切れで閉店することも多いので、早めの時間を狙った方がいいでしょう。

雰囲気重視なら「六曜館」や「王様のたまご」

食事は味だけではなくて、雰囲気も大事です。

昭和レトロな空間でゆったり味わいたいなら「六曜館」です。赤レンガの外観からして素敵なのですが、店内は完全に昭和の喫茶店です。グランドピアノやドラムセットがあって、ジャズの生演奏をやっていることもあるそうです。焼きカレーはトマトと野菜がたっぷり溶け込んでいて、コク深いのにフレッシュ感もあるという絶妙なバランスです。850円でこのクオリティと雰囲気なら文句なしでしょう。

デートや女子旅なら「王様のたまご」もいいかもしれません。福岡県産の「輝黄卵」という高級卵を使っていて、黄身が二段重ねになっているのが面白いです。テラス席からは関門海峡が一望できて、天気がいい日は海風を感じながら食事ができます。

レンガ調の壁と木の温もりで、インスタ映えも狙える雰囲気です。濃厚でコク深いカレーは万人受けする安定の味で、観光地の店としては当たり外れが少ないタイプだと思います。

野菜たっぷりで健康志向なら「プリンセスピピ」

「プリンセスピピ」は野菜ソムリエの店主が厳選した野菜をたっぷり使った焼きカレーが人気です。タイのレッドカレーをベースにしたオリジナルで、スパイス感がしっかりしています。野菜は全部皮つきで、栄養をまるごと摂取できるのが特徴です。しっかり焼かれているから、そのまま食べても野菜本来の味と適度な歯ごたえが楽しめます。

ちなみにこの店は、タイ王国のお妃様が来店したこともあるらしく、店内にはその時の写真が飾ってありました。これには驚きました。

価格は1,150円からと少し高めですが、野菜の質と量を考えれば納得できる範囲です。窓際の席からは関門海峡が見えて、ロケーションも申し分ありません。メニューの種類が豊富で迷うかもしれませんが、迷ったら「野菜ソムリエ焼きカレー」を選んでおけば間違いないです。ホワイトソースが入った「ビスマルク風」もマイルドで美味しかったです。

結局どう選ぶ?優先順位で決めよう

結局のところ、門司港レトロで焼きカレーを食べるなら何を優先するかで店選びが変わってきます。

コスパ重視なら間違いなく「こがねむし」です。750円で具沢山は他にありません。ただし人気店なので待ち時間は覚悟した方がいいです。味にこだわるなら「伽哩本舗」でしょう。辛さや量を調整できるのは大きな魅力です。しかも自家製香味油で味変できるのも楽しい。

雰囲気や体験を重視するなら「六曜館」か「王様のたまご」です。どちらも門司港レトロらしさを存分に味わえます。健康志向の人や野菜好きなら「プリンセスピピ」一択でしょう。

どの店もそれぞれ個性があって美味しいから、時間があるなら何軒か食べ比べしてみるのも面白いかもしれません。ハーフサイズを提供している店もあるので、うまく活用すれば1日で2〜3軒回ることも可能です。こんな楽しみ方、いかがでしょうか?

焼きカレーは冷めやすいから、写真撮影はほどほどにして早めに食べ始めることをおすすめします。熱々のチーズとカレーの組み合わせは、まさに至福の時間です。

あなたに合った焼きカレー店を見つけよう

門司港レトロの焼きカレー、店によって本当に個性があります。安くて美味しい「こがねむし」、カスタマイズできる「伽哩本舗」、雰囲気抜群の「六曜館」「王様のたまご」、野菜たっぷりの「プリンセスピピ」。何を優先するかで選ぶ店が変わってきますが、どこを選んでも門司港の歴史を感じられる味わいに出会えるはずです。せっかくの門司港観光、お腹も心も満たされる一皿を見つけてください。それと、焼きカレーマップを活用すれば効率よく回れます。

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