博多ラーメンの高菜、いつ入れる?実は「正解」なんてない理由

感じる福岡

博多ラーメンの卓上に必ずある「からし高菜」。最初から入れる人、替え玉まで我慢する人、スープが冷めないうちに少しずつ足す人——。食べ方は十人十色ですが、ネットでは「替え玉まで待つのがツウ」なんて意見も見かけます。ただ正直なところ、そんなルールに縛られる必要ってあるんでしょうか。今回は、高菜を入れるタイミングについて、実際の店の雰囲気や地元民の習慣も交えながら、自由に考えてみたいと思います。

よく聞く「替え玉まで待つべき」説

博多ですラーメンを語るとき、よく出てくるのが「高菜は替え玉のタイミングで入れるのが通」という話です。確かに、そう言われる理由はいくつかあります。

最初の一杯は「そのままのスープの味を楽しむべき」という考え方です。豚骨スープの濃厚さや深み、お店ごとの違いを堪能してから、替え玉で味変を楽しむ。理屈としては分かります。高菜の辛味や酸味がスープの風味を変えてしまうから、まずは純粋に味わって、という事です。

あと、スープが薄くなってきた替え玉のタイミングで高菜を入れると、味に変化が生まれて飽きずに食べられるという実利的な理由もあるようです。ただ、ちょっと待ってください。それってあくまでも「一つの楽しみ方」です。

博多に住む友人に聞いたら「そんなん気にしたことない。好きなタイミングで入れるよ」とあっさり言われました。地元の人ほど、そこまで気にしていないのかもしれません。

最初から入れる派の言い分

逆に、最初から高菜をドサッと入れる人も少なくありません。むしろ、地元の常連客ほどそういう食べ方をしているという話も耳にします。

ある食べログの口コミには、こんなエピソードがありました。店内で隣に座った年配の男性が、ラーメンが来るやいなや紅しょうがをたっぷり入れて、よくかき混ぜてから食べ始めたと。その姿を見て「あれ、これが本当の地元流なのでは?」と気づいたというんです。

考えてみれば、卓上に高菜が置いてあるということは、店側も「自由に使ってください」という意思表示ですよね。もし「最初は入れないで」というルールがあるなら、替え玉のときに一緒に提供するはずです。そもそも博多ラーメンの歴史を調べてみると、高菜や紅しょうがは「豚骨の臭みを和らげるため」に置かれるようになったとも言われています。だとすれば、最初から入れるのもむしろ自然な使い方だったのかもしれません。

途中で味変、これが一番自由で楽しい

個人的には、「途中で少しずつ足していく」スタイルが気に入っています。

最初の数口はそのままスープを味わう。麺を半分ほど食べたところで、高菜をひとつまみすると、ピリッとした辛味がアクセントになって、スープの印象がガラッと変わるんです。

さらに食べ進めて、もう少し刺激が欲しくなったらまた足す。この「味の変化を自分でコントロールする感覚」が、なんとも楽しいです。ちなみに、替え玉を注文したときには、さらに高菜を追加してガッツリ辛めにするのもいいでしょう。スープが少し薄まってきたタイミングで辛味を足すと、最後まで飽きずに食べられます。

そういえば紅しょうがも同じです。高菜ほど主張は強くないけれど、酸味と甘みがいいアクセントになります。これも好きなタイミングで入れればいいと思います。「口直し」と説明している店もあるようですが、スープに混ぜて食べても全然おいしいです。

「正しい食べ方」なんて気にしなくていい

結局のところ、博多ラーメンに「正しい食べ方」なんてないんじゃないでしょうか。

もちろん、お店がこだわりを持って作ったスープを、まずそのまま味わうのは素敵なことです。とはいえそれは「マナー」ではなく、あくまで「楽しみ方の一つ」です。高菜を最初から入れようが、替え玉まで我慢しようが、それは個人の自由です。「ツウはこう食べる」なんて言葉に惑わされて、自分の好みを我慢する必要はありません。ラーメンは、おいしく楽しく食べるためにあるんです。

ちなみに、麺の硬さについても同じことが言えます。「バリカタ」や「ハリガネ」が通っぽいとされますが、人によってはお腹に負担がかかることもあるでしょう。自分が一番おいしいと感じる硬さで注文すればいい。それだけのことです。

博多ラーメンは、替え玉文化も含めて「自分好みにカスタマイズする楽しさ」が魅力の一つです。卓上の調味料も、その一環として置かれているんだと思います。なので、遠慮せずに色々試してみてください。高菜を入れるタイミングも、きっと自分なりのベストが見つかるはずです。何度か通ううちに「今日はこの食べ方」と気分で変えるのも楽しいものです。

高菜を入れるタイミングは、あなた次第

博多ラーメンの高菜を「いつ入れるか」。替え玉まで待つのも一つの方法ですし、最初からたっぷり入れるのも全然アリです。途中で少しずつ足して味の変化を楽しむのもいいでしょう。大事なのは、自分が一番おいしいと感じる食べ方を見つけること。誰かが決めた「正解」に縛られず、自由に楽しんでください。それこそが、博多ラーメンの本当の醍醐味だと思います。

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