博多駅から天神まで地下鉄で迷わない!乗り換えのコツと意外な落とし穴

暮らす福岡

福岡の二大繁華街、博多と天神とは、たった2.5kmの距離なのですが、初めて訪れる人はもちろん、たまに来る人でも「あれ、どっちの路線だっけ?」と迷うことがあります。実は博多駅には2つの地下鉄路線があり、選び方次第で所要時間が倍も変わってしまうこともあります。今回は、博多駅と天神の地下鉄移動について、知っておくと便利な情報をまとめてみました。観光でも仕事でも、この記事を読んでおけばスムーズに移動できるはずです。

博多駅には2つの地下鉄路線がある

福岡市営地下鉄の博多駅、実は2つの路線が乗り入れているのです。空港線と七隈線です。この違いを知らないと、ホームを間違えて時間をロスすることになります。

空港線は2番ホームから発車して、姪浜方面へ向かいます。天神へは祇園、中洲川端を経由して、わずか5〜6分です。これが最速ルートです。運賃は210円で、朝夕のラッシュ時は3〜4分間隔、日中でも7〜8分間隔で運行しているので、時刻表をチェックする必要はほぼありません。

一方、七隈線は3・4番ホームから発車します。こちらは橋本方面へ向かう路線で、櫛田神社前を経由して天神南駅に到着します。所要時間は約4分ですが、ここからが問題なのです。天神南駅と天神駅は別の駅なのです。

地下通路で繋がってはいますが、徒歩で7〜8分かかります。結局、トータルでは13分前後かかり、急いでいる時にこのルートを選ぶと「しまった!」となるわけです。

料金はどちらも210円で同じですが、なら空港線一択かというと、そうとも言い切れない部分があります。天神南駅周辺、つまり渡辺通や薬院方面に用がある場合には、むしろ七隈線のほうが便利なのです。目的地次第で使い分けるのが賢い選択なのです。

天神駅と天神南駅、これが最大の落とし穴

天神と名前がつく駅が2つあって、しかも別の場所にある、これが一番の落とし穴だと感じています。

天神駅は空港線と七隈線が交差する主要駅で、地下街の天神地下街に直結していて、西鉄福岡(天神)駅やソラリアプラザ、大丸などへのアクセスも抜群です。いわゆる「天神の中心」で、大半の人が目指すのはこちらでしょう。

対して天神南駅は、七隈線のみの駅で、位置的には渡辺通寄りで、天神駅からは南に500mほど離れています。周辺にはホテルやオフィスビルが多く、ビジネス利用が中心という印象です。観光で来る分には、あまり使う機会はないかもしれません。

この2駅、地下通路で繋がっているとはいえ、歩くと結構な距離があります。地下だから距離感がつかみにくいのです。エスカレーターの乗り継ぎもあるし、人混みの時間帯だとさらに時間がかかります。でも、天神地下街でショッピングしながら移動するなら、それはそれで楽しいかもしれません。

実際の移動時間はどれくらい?

理論上の数字と実際の移動時間、これが結構違うのです。

空港線を使った場合、博多駅から天神駅まで乗車時間は6分ですが、ホームへの移動時間や待ち時間を含めると、余裕を見て15分は見ておいたほうがいいでしょう。博多駅は巨大ですから、新幹線改札口や筑紫口から地下鉄の改札まで、結構歩きますので、特に荷物が多い時は要注意です。

七隈線経由だと、乗車自体は4分ですが、天神南駅から天神駅への徒歩が7〜8分かかり、しかも博多駅の七隈線ホームは、空港線より少し奥まった場所にあるので、そこまでの移動も含めると、トータルで20分前後かかると思います。

朝の通勤ラッシュ時間帯、7時半から9時頃は特に混雑します。空港線の天神方面行きは、博多駅の時点でかなり人が乗ってくるので、座れることはまずないです。

立ち位置によっては、次の祇園駅でさらに人が乗ってきて、もう身動きが取れないくらいです。逆に七隈線は比較的空いています。博多始発の電車も多いので、座れる確率は高めです。時間に余裕があって、座って移動したいなら七隈線もありかもしれませんが、運行本数は空港線より少ないので、そこは注意が必要でしょう。

シーン別に考える、どっちを選ぶ?

状況によって最適なルートは変わってきます。いくつかパターンを考えてみましょう。

急いでいる時
もう迷わず空港線です。天神駅直行が最速ですが、ただし混雑は覚悟してください。

大きな荷物がある時
これも空港線がいいでしょう。乗車時間が短いので、荷物を持っての移動負担が少なくて済みます。七隈線だと天神南駅からの徒歩移動がネックになります。

天神南駅周辺が目的地の時
渡辺通や薬院大通エリア、あるいは天神南駅近くのホテルに行くなら、七隈線一択です。わざわざ天神駅経由で戻る必要はありません。

混雑を避けたい時
ラッシュ時なら七隈線のほうが快適です。時間は少しかかりますが、座れる可能性も高いですし、精神的な疲労は少ないかもしれません。

福岡空港から天神に向かう時
空港から博多駅は地下鉄空港線で約5分で、そのまま乗り換えずに天神まで行けるので、超シンプルです。これが福岡の地下鉄の便利なところですね。空港アクセスの良さは国内屈指だと思います。

恐らく、多くの場合は空港線を選ぶことになるでしょう。でも七隈線の存在を知っておくと、いざという時に選択肢が増えます。状況に応じて使い分けられるのが、福岡通というものかもしれませんね。

料金とお得な乗車券について

運賃は210円、これは変わりません。ただし、1日に何度も地下鉄を利用するなら、お得な乗車券があります。

福岡市地下鉄の「1日乗車券」は大人640円で、4回以上乗れば元が取れる計算です。博多、天神、中洲、大濠公園あたりを1日で回るなら、検討する価値はあるでしょう。購入は券売機で簡単にできます。

ICカードのnimocaやSuicaなどは、もちろん使えます。今どき現金で切符を買っている人のほうが少ないかもしれません。タッチするだけで改札を通れるのは本当に便利ですよね。

定期券を使う人なら、1ヶ月8,170円です。通勤で毎日使うなら、20往復で元が取れます。福岡で働く人にとって、博多〜天神間は最も需要の多い区間の一つでしょう。個人的には、通勤定期を持っていると週末の買い物でも気軽に使えるので、生活の自由度が上がる気がしています。

ちなみに、深夜0時を過ぎると終電が気になりますが、空港線の博多発天神行き最終は0時15分頃で、天神発博多行きも同じくらいです。金曜日の夜、天神で飲んでいても、この時間なら博多駅まで地下鉄で帰れます。終電を逃すとタクシー代が痛いですからね。

結局のところ、どう選べばいい?

博多駅から天神への移動、基本は空港線を選んでおけば間違いありません。速くて本数も多く、天神の中心部に直接アクセスできます。ただし、目的地が天神南駅周辺なら七隈線も選択肢に入れていいと思います。あるいは混雑を避けたい時にも七隈線は使えます。

福岡は地下鉄がコンパクトにまとまっていて、東京や大阪ほど複雑ではありません。でも、小さな選択ミスが意外と響いたりするのです。この記事が、あなたの福岡滞在を少しでもスムーズにする手助けになれば嬉しいです。次に博多駅に降り立った時、自信を持ってホームに向かえますように。

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